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子供達に「死」をどのように説明するべきか

 

 

保育園や幼稚園で働くことを目指している学生は、大学や専門学校で日々「子供について」「教育について」などを勉強していることでしょう。

この記事を読んでる人の中にも、保育関係の仕事に就こうとしてる保育学生が居ると思います。

そこで質問ですが、もし子供達に「死」について説明しなければならないとしたら、どのように説明しますか?

これに関しては学校では教えてくれないのではないでしょうか。実際にそういった場面になって初めて「どう説明すればいいんだろう」と悩むことになると思います。

The Kindergarten Smorgasboardという保育関係のサイトを運営しているGreg Smedley-Warrenさんは、「子供達に死を説明する場面」を実際に経験しました。

今回はその記事をもとに、子供達に「死」を説明する際の注意点を紹介したいと思います。

 

ある先生の死

Gregさんが勤めている幼稚園に、ある先生が亡くなったという知らせが届きました。

そこの幼稚園の先生みんながとてもショックを受けましたが、すぐに子供たちにどう伝えるべきかを話し合ったといいます。

Gregさんが担当してるクラスの子供たちも皆その亡くなった先生を知っていたので、この事実は子供達に大きく影響を与えるものでした。

どう説明するべきかわからない…と悩みながらグーグルで「子供たちに死について話す方法」と検索しました。そこでとても役に立つ記事を見つけました。

その記事はある心理学の専門家が書いた「死について子供と話す時にすべき事とすべきでない事」というものでした。

Gregさんはその記事を読み、大変参考になったといいます。

その記事では以下の「すべきこと」と「すべきでないこと」を説明していました。

 

すべき事とすべきでない事

すべきこと

・何が起こったのかをすぐに説明する

なぜこんなに悲しがっているのか、それを素直に説明しましょう。心を開いて真実を説明することで子供達に「悲しみ方」を教えることが出来ます。

・「死」や「死んだ」という言葉を使う

「死」というストレートな言葉を使うのは良くないと思われそうですが、研究によると「亡くなった」といった遠回しな表現よりも「死んだ」といったストレートな言葉を使うほうが死を受け入れるのには適しているのだそうです。

・わからない事に対しては「わからない」と言う

「先生はなぜ死んだの?」など、死について子供は様々な質問をするかもしれませんが、先生でもわからないことに対しては「わからない」と正直に説明しましょう。「先生でもわからないことがある」と知ってもらうのも、子供にとって大切なことです。

・一緒に泣きましょう

子供達と一緒にたくさん泣きましょう。泣くのはストレスの解消になります。人の死は大人にとっても多大なストレスになりますから、子供にとってはなおさら辛くストレスの原因になるでしょう。その時に泣くというのは、メンタルのコントロールに役立ちます。

 

 

すべきでないこと

・亡くなった人の思い出を共有することを恐れる

亡くなった人との思い出は、可能な限り共有しましょう。亡くなった人のことを他の人と話すことで、「不快にしてしまうかもしれない」と恐れる人が居ます。ですが、亡くなった人との思い出を共有するのは、メンタル的に良い効果があることが判明しているようです。

・子供との関係を避ける

何を話していいか分からない、気分が落ち込んでいるなどの理由で子供と話すことを避けてはいけません。気丈な振りをするだけでも子供に安心感を与えられます。ボディタッチをして安心させるのも効果的です。

・日課を変える

子供達のいつもの日課を変化させてはいけません。子供が不安に押しつぶされてしまわないように、出来るだけいつも通りの生活を継続させましょう。

・笑う事を禁じる

生徒が笑うことを禁じる、もしくは笑いづらい雰囲気にしてはいけません。笑うことでストレスの解消になります。悲しみを笑い飛ばそうとするのは、それだけその人が大切な人だったということです。

 

亡くなった先生の写真を一緒に

上で紹介した記事を読んだGregさんは、勇気を出して生徒の前で先生の死を報告しました。そして子供達に対して「悲しんだり、怒ったり、怖がったりしているかもしれないけど、そのすべての感情は正常なものなんだよ」と伝えました。

その時、ある生徒が「(亡くなった)先生の写真を教室に飾ろう」と提案しました。その教室にはそのクラスの生徒の写真が多く飾ってありましたが、そこに「先生の写真を一緒に飾ろう」ということです。

Gregさんは先生の写真を教室に飾ることを生徒達に約束したそうです。

 

 

死について考えるのは大人にとっても簡単なことではありません。子供達にとってはもっと大変なことです。

しかし、そんなときこそ、大人として先生として気丈に受け入れる姿勢が必要なのかもしれません。

 

 

 

 

 

参考 感情的な話題について子供と話す

参考 死について子供と話す時にすべき事とすべきでない事

 

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