求人票の見方が分かる!正しく理解するためのポイント
「求人票、どこを見ればいいのかよく分からない…」
「条件は良さそうだけど、本当にここで働いて大丈夫?」
そんなふうに感じたことはありませんか?
就職先を選ぶときに大切なのは、「自分に合った園かどうか」を見極めることです。
今回は、保育の現場で働く現役保育士の視点から
保育学生さんに向けた「求人票の見方・5つのポイント」をご紹介します。
知らずに見逃してしまうともったいない項目もあるので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね!
まずは園の「保育方針・理念」をチェック
給与や休日ももちろん大事ですが、就職先を選ぶときに一番大切なのは、その園の「保育方針」や「理念」を理解することです。
求人票には、園がどんな思いで子どもと関わっているのか、どんな保育を重視しているのか、その園の根本となる考え方が書かれています。
ここを読み解くことで、その園が大切にしている価値観や保育のスタイルを知ることができ、自分の理想や大切にしたいことと合っているかを判断できます。
例えば…
・子ども主体の遊びを重視している園
・生活習慣をしっかり身につけさせることに力を入れている園
・地域との交流や自然保育を大切にしている園
など、園によって考え方や保育のスタイルはさまざまです。
自分の保育観や働き方のイメージと合っているかを確認すると、「なんとなく選んだ」ではなく、「ここで働きたい理由」がはっきりしてくるので、就職後もやりがいを感じやすくなりますよ。
勤務時間の記載から「働き方のリアル」を読み取る
勤務時間の欄には、その園の働き方の特徴が表れています。
実はここ、とても重要なチェックポイントなんです。
たとえば、「残業あり(平均月◯時間)」のように、具体的な数字が書かれている園は、比較的情報を正直に開示していると考えられます。
「行事前は残業あり」「持ち帰り業務なし」などの記載も、見逃さずにチェックしましょう!
また、勤務時間の表記で読み取れる、こんなポイントも↓↓
・シフトの有無や柔軟性がわかる
「シフト制(早番・遅番あり)」とあれば、日によって勤務時間が変動する可能性があり、自分の時間を有効に使いやすいです。
一方、「固定時間勤務」と書かれていれば、安定した生活リズムが望めるかもしれません。
・早番・遅番の負担感が予測できる
「7:00〜20:00の間でシフト制」などの表記は、開園時間が長く、職員が交代で入っていることを示しています。
早番・遅番の頻度や時間帯が自分に合うかどうか、しっかり確認を。
・実際の働き方とのギャップを防げる
表面的には「8:30〜17:30」とあっても、準備や片付けの時間が勤務時間に含まれていない園もあります。
記載だけで判断せず、見学や面接で実態を聞くのがおすすめです。
給与欄は“内訳”までしっかりチェック!
やはり、求人票を見るときに**最も気になるのが「給与」ではないでしょうか?
でも、「月給◯万円」と書かれているだけでは、その内訳までは見えません。
実際の手取り額や働き続けたときの安定性を判断するには、もう一歩踏み込んでチェックすることが大切です。
・基本給+手当の構成を確認しよう
月給は「基本給」+「各種手当」で構成されています。
「基本給」と「手当」のバランスを見ると、自分に合った園選びができる!
・賞与(ボーナス)の計算方法もチェック
「賞与:年2回 計4ヶ月分」などと書かれている場合、それが「基本給×4ヶ月分」なのか「総支給額×4ヶ月分」なのかによって、実際にもらえる金額が大きく変わってきます。
一般的な傾向としては、基本給×〇ヶ月分で計算する園が多いです。
求人票や募集要項に明記されていなければ、面接や見学の際に質問するのがベストです。
休日・休暇の条件をよく読む
求人票に「週休2日」「年間休日120日」と書かれていると、つい安心しがちですが、数字の裏側にある“実態”もしっかり確認しましょう。
・土曜出勤の有無と振替休日のルールをチェック!
「土曜出勤あり(平日振替あり)」とあっても、実際に休める平日がいつかは園によって違います。
振替休日が不規則で予定が立てにくい園もあるため、具体的に何曜日に休めるのか確認することが大切です。
・有給休暇や産休・育休の取得状況も大切な指標
「有給休暇取得率○%」や「産休・育休取得実績あり」といった記載があれば、働きやすさや職場環境の良さが見えてきますよね。
特に女性が多い保育業界では、これらの制度がきちんと活用されているかは安心材料になります。
福利厚生・研修制度は「働き続けるためのカギ」
求人票の最後のほうに書かれていることが多い「福利厚生」や「研修制度」は、働きやすさや成長のチャンスを見極める大切なヒントになります。
・研修制度の有無をチェック
新人研修や外部研修の費用補助があるかどうか、先輩から学べる環境が整っている園は、未経験や新人さんでも安心してスキルアップしながら働ける環境が期待できます。
また、定期的な園内研修だけでなく、外部の講習会や勉強会への参加支援がある園は、最新の知識や技術を学べるチャンスがあります。
・日常のサポート体制や職場環境も見逃さないで
エプロンの貸与があるか、給食の有無、職員同士の交流行事やチームワークのための取り組みを行っている園は、「職員への配慮」や「人間関係のよさ」も想像することができます。
・休暇制度の種類や取得しやすさ
有給休暇のほかに、特別休暇(慶弔休暇、リフレッシュ休暇など)があるかどうかもチェックしましょう。
休暇が取得しやすい職場かどうかは、長く働くうえでとても重要です。
・健康管理やメンタルサポートの体制
健康診断の実施、職場のストレスケアや相談窓口の有無も確認すると安心です。
特に保育士は体力的・精神的に大変な仕事なので、サポート体制が整っているかは大きなポイントです。