保育園・幼稚園から選ばれる人になるには?
保育園や幼稚園は人手不足だと言われていますが、だからといって誰でも採用していいとは思っていません。
子どもたちの安全を守る大切な仕事だからこそ、園は慎重に人材を選んでいます。
そこで今回は、「選ばれる学生になるためには何が大切か?」を、現場での体験談も交えながら詳しくお話しします。
園は「一緒に働きたい人」を選んでいる
就職活動中は、『自分が園に選ばれるかどうか』という意識が強くなりがちです。
でも実は、園も『どんな学生を迎えるか』をとても慎重に考えています。
特に多くの園では、園の雰囲気に合う人・子どもに愛情を注げる人・チームワークを大切にできる人の3つを重視しています。
逆に、仕事への熱意が見えなかったり、協調性がないと判断されると、内定にはなかなか近づけません。
保育士とのコミュニケーションだけに限らず、誰でもコミュニケーションを取れることも重要。
「一緒に働きたい」と思ってもらうためにはどうしたらいいのかを、自分なりにも考えていけると良いですね。
現場体験談:園長先生が教えてくれた採用の本音
筆者が勤めているこども園の園長が、下記のような話をしていました。
「うちは毎年、たくさんの学生さんが見学に来るけど、人が足りないから誰でもいいとは思っていないよ。子どもたちにとっても、働く職員たちにとっても、居心地の良い環境を作りたいからね。だから、笑顔が自然に出る子、周りに気を配って動ける子、自分の言葉で子どもと向き合える子を、ちゃんと見てるんだよ」
この言葉を聞いて、子どもたちや職場の人たちとしっかり向き合う姿勢が大切なのだと感じました。
園に選ばれるために、今からできること
では、学生のうちにどんな準備をしておけば良いのでしょうか?
ポイントを3つにまとめました。
・子どもへのまっすぐな気持ちを持つ
「子どもが好き」という気持ちは、自分にとって強みです。うまく言葉で伝えられなくても大丈夫。
子どもと向き合うその姿勢は、実際に話す中や、見学の時の態度から自然と伝わります。
面接のときには、実習中に感じた楽しかったことや難しかったことを、自分の言葉で具体的に伝えていくのも大事ですね。
・ チームで動く意識を持つ
保育は1人で完結する仕事ではありません。
学生のうちから、「一緒に働く仲間を尊重する」という意識を持ち、グループワークやアルバイトでも協力し合う経験を重ねておくと良いでしょう。
面接では、仲間と一緒に仕事をするときに大切だと感じたことを、自分の言葉でしっかりまとめておくと良いですね。
・ 実習・見学では「受け身」にならない
「見せてもらう」という姿勢ではなく、「学ぼう」「関わろう」とする姿勢を見せることを意識しましょう。
保育内容や子どもの様子で気になったことがあれば、遠慮せずにその場で質問するのがおすすめです。
そうすることで、保育に本気で向き合っている姿勢が相手にも伝わりやすくなりますよ。
挨拶や質問、子どもと関わる姿勢など、一つひとつは小さなことに思えるかもしれません。
でも、園側はそうした積極的な姿勢をきちんと見ていることを忘れないでくださいね。
まとめ
焦らず、無理に取り繕わず、子どもたちとしっかり向き合う姿勢やチームの一員として協力しながら働く姿勢を見せることで、「この子と一緒に働きたい!」と思ってもらえるはずです。
未来の素敵な出会いのために、今日からできることを少しずつ始めていきましょう!