実は、新卒のイメージが下がっている!?社会人マナーを把握しよう
「就職=ゴール」だと思っていませんか?
本当のスタートは、社会人になってからです。
子どもへの対応だけでなく、職場の大人同士の関わり方。つまり社会人としてのマナーも問われるようになります。
近年、「新卒の社会人力が低下している」「基本的なマナーが身についていない」といった声を耳にすることが増えています。
実際、保育現場でも「報・連・相ができない」「言葉遣いや礼儀が気になる」といった課題も見られています。
今回は、実際の現場での体験談を交えながら、「新卒のイメージを下げないために、どんなことを意識すべきか」をお伝えします。
実際にあったリアルな声
まずは、現場で実際にあった“リアルな声”をご紹介します。
ある年、新卒で入職したAさん。
子どもたちにはとても優しく丁寧に関わっており、その姿勢はとても素敵でした。
しかし一方で、あいさつの声が小さい、引き継ぎや報告が遅れがちといった点が気になることもありました。
保育中も、周囲に相談せず自己判断で物事を進めてしまう場面が多く、先輩との連携が取りづらくなることがありました。
その結果、周りの職員からは「大丈夫かな……?」「もっと早めに相談してくれたら助かるのに」といった声や心配の言葉があがるようになってしまいました。
社会人マナーの基本をおさらいしよう
では、どんなことに気をつければいいのでしょうか?
特に大事なことを4つ紹介します。
1. あいさつは「自分から」元気に!
あいさつは、最もシンプルで、最も大切なマナー。
当たり前のことだと軽視されがちですが、相手に聞こえる声で、先に自分からあいさつするだけで、ぐっと好印象につながります。
保育現場では、朝からバタバタしていることもありますが、「おはようございます!」の一声で空気が明るくなるのを何度も見てきました。
「やる気がないのかな?」「感じが悪いな…」と、誤解を生んでしまうこともあります。
あいさつは、会話のきっかけにもなり、人間関係を築く第一歩。
だからこそ、意識的に、自分から元気に声をかけることを心がけてみましょう。
2. 報告・連絡・相談(ホウレンソウ)はスピード重視
子どもたちの安全を守るためにも、報・連・相(報告・連絡・相談)は“早め”が鉄則です。
例えば、子どもがケガをした時に「赤くなっていないし、このくらいのケガなら言わなくても大丈夫だろう」と自己判断をしてしまった結果、実は骨折していたというケースも実際に起きています。
後から気づいて「どうしてすぐ言わなかったの?」となってしまっては、取り返しがつきません。
“早めの報・連・相”は、信頼を築く第一歩でもあります。
「念のため」くらいの感覚で、迷わず伝える姿勢を大切にしてくださいね。
3. 注意されたら素直に受け止める
最初は、誰でもミスをします。
大切なのは、その後どう対応するかです。
「次から気をつけます!」と素直に受け止められるかどうかで、その人の成長スピードは大きく変わります。
実は、先輩たちが本当に応援したくなるのは「完璧な新人」よりも「素直に学ぼうとする新人」なんです。
間違いや失敗を恐れすぎず、そこから何を学べるかに目を向けてみてくださいね。
4. 言葉づかいを意識する
子どもたちは大人の会話をよく聞いています。
だからこそ、「マジで」「やばい」といった言葉づかいには注意が必要です。
こうした言葉は、つい無意識に出てしまいがちですが、子どもたちはそれを“聞いて、真似する”ことがあります。
自分では気づいていない何気ない言葉が、子どもたちの言葉づかいや態度にそのまま影響するかもしれません。
どんなときも子どもたちのお手本であることを意識して、普段から丁寧な言葉づかいを心がけていきましょう。
仕事が終わってからも要注意!
保育士として働いていると、仕事の帰り道や休日のショッピングモールなどで、園の子どもや保護者にばったり会うことも珍しくありません。
「先生だ!」と声をかけられた時、そっけない態度やだらしない服装をしていると、残念ながら印象を下げてしまう可能性があります。
たとえオフの日であっても、保護者や子どもたちは、“先生”としてのあなたを見ています。
だからこそ、「いつ・どこで・誰に会っても大丈夫」なように、身だしなみや言動には日ごろから気を配りましょう。
ちょっとした気配りや笑顔で、「やっぱり〇〇先生は素敵だな」と感じてもらえるチャンスにもなりますよ。
まとめ
社会人としての信頼を得るために、基本的なマナーを意識することが大切です。
・元気なあいさつ
・早めの報告・連絡・相談
・素直な姿勢
・丁寧な言葉づかい
これらを学生のうちから練習しておくと、就職後にぐんと楽になります。
未来のあなたが素敵な社会人になれるよう、今から一歩ずつ、準備していきましょう!
応援しています!