SNSで見る、園で働く先生たちが怖いって本当?
SNSで「実習担当の先生が厳しくて怖かった」という保育学生の声や「先輩が怖い」という新人保育者の投稿を見かけることもありますよね。
保育士を目指す学生さんの中には、そういった投稿を目にし、実習や入職を前に「園の先生たちって本当に怖いの…?」「せっかくずっと夢だった保育者になれるのに…」に思う方もいるのではないでしょうか。
確かに、保育の現場には厳しい先生もいます。
しかしそれは、決して意地悪で怒っているわけではなく、子どもたちの安全や成長を第一に考えているからこそ。
では、なぜ園の先生たちが怖いと感じることがあるのか、そしてどのように関われば良いのかを考えてみましょう。
なぜ「怖い」と感じるのか?
・子どもたちの安全を守るため
保育園や幼稚園などの保育施設は、子どもたちの命を守る責任を担う場所です。
保育者のちょっとした気の緩みが重大な事故につながることもあります。
そのため、経験を積んだ保育者は、新人や実習生に対して「どんな場面でも気を緩めてはいけない」という姿勢を厳しく伝えることがあります。
・忙しくてそっけなく感じることがある
保育者の1日はあっという間で、気づけば時間が過ぎていることもしばしば。
そんな忙しいタイミングで話しかけた時、対応がそっけなく感じられることがあるかもしれません。
でも、それはあなたに対して冷たくしているのではなく、目の前の子どもたちに一生懸命向き合っているからこそ。
休憩や午睡、1日の振り返りの時間など落ち着いたタイミングには、きっと丁寧に向き合ってくれるはずです。
・「保育のプロ」としての意識が高い
「子どもたちのために、良い保育をしたい」という思いが強い想いから、自分にも人にも厳しくなってしまうこともあります。
その真剣な思いゆえに、実習生や新人保育士にも一定の水準を期待し、時には厳しく指導することもあるでしょう。
けれどその根底には、仲間として成長してほしいという願いや、子どもたちへの深い愛情があります。
良い関係を築くためのポイント
先輩保育士と良好な関係を築くためには、どのようなことに気をつけたらいいのでしょうか。
・あいさつはしっかりと!
基本的なことですが、気持ちの良いあいさつは信頼関係を築く第一歩。
先生たちは日々とても忙しく過ごしていますが、元気に「おはようございます!」「ありがとうございました!」と声をかけるだけで、印象はぐっと良くなります。
また、忙しそうなタイミングで声をかける時には、「お忙しいところすみません」とひと言添えるなど、ちょっとした気づかいが信頼につながりますよ。
・メモを取り、わからないことは素直に聞く
先生方は忙しい中で、実習生や新人に指導をしてくれています。
「何度も同じことを聞かれるのは困ってしまう」と感じる先輩もいるので、大事なことはメモを取る習慣を身につけましょう。
それでも分からないことがあれば「○○について、もう一度確認させてください」と素直に丁寧に尋ねてみましょう。
・積極的に子どもたちと関わる
先輩保育士たちは「この先生は子どもにどう関わろうとしているのか」を、しっかりと見ています。
もし、まだ子どもたちと関わる前に「どう接したらいいかわかりません」と相談されても、具体的なアドバイスがしにくいこともあります。
まずは自分なりに工夫して子どもたちと関わってみて、それでもどうしたら良いか分からない場合には、「〇〇してみたのですが、うまく伝わらなくて…先輩ならどのようにされていますか?」と具体的に質問してみましょう。
そうすることで、積極的な姿勢も伝わり、自然と相談しやすい関係も築いていけるはずです。
・指摘されたら、まずは素直に受け止める
注意や指導を受けると、つい落ち込んでしまうこともありますよね。
でも、それは「あなたにもっと成長してほしい」と期待してくれているからこそ。
そんな時こそ、「教えていただき、ありがとうございます」と感謝の気持ちで受け止めてみましょう。
素直な姿勢は、きっと先生方の印象にも良い影響を与え、より良い関係づくりにつながっていきますよ。
・先輩保育士の動きをしっかり観察する
先輩保育士たちは、長年の経験の中で身につけた豊かな保育スキルを持っています。
その立ち居振る舞いや言葉の選び方には、学べることがたくさんあります。
一つひとつの動きをしっかり観察し、学ぼうとする姿勢を大切にすることで、「この先生はちゃんと見ているな」と、先輩からも信頼されやすくなりますよ。
まとめ
実習や働き始めの頃は、先生の厳しい言葉に落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
でも、真剣に学ぼうとする姿勢を見せていくことで、先輩たちも「頑張っている先生を応援したい!」とたくさんのことを教えてくれる先生は多いものです。
筆者自身も新人の頃、「ちょっと怖いな」と感じていた先生が、後から「よく頑張っていたね」と声をかけてくれたり、困ったときに親身に相談に乗ってくれた経験があります。
大切なのは、「なぜこの先生は厳しいのだろう?」と、その背景にある思いを想像してみること。
そうすることで、先生との距離も自然と縮まり、学びやすい環境ができていきます。
最初は緊張することもあると思いますが、少しずつで大丈夫。
不安を感じることがあっても、先生方との良い関係を築きながら、一緒に素敵な保育士を目指していきましょう!