現役保育士に聞く!新年度あるある
4月からは新学期。
保育園には春休みなく4月1日から新年度の体制に変わるので、前年度からの切り替えに戸惑う保育士も多いのではないでしょうか。
初めて園生活を送る新入園児は、最初は泣いて遊ぶことすら難しい子もいます。
更に、その姿につられて泣いてしまう子もいて、「何人いても、保育者の数が足りない!」と心の中で助けを呼ぶことも少なくはありません。
今回は、現役保育士の筆者が今までに体験した新年度あるあるを紹介していきましょう。
泣き声の連鎖
特に、1歳児クラスの4月は泣き声の嵐です。
入園した子は初めてお母さんと離れて過ごす子も多く、園での生活に戸惑い泣き叫ぶ声が部屋中に響き渡ります。
その姿を見て他の子もつられて泣いてしまい、保育士も泣きたくなるほどの忙しさです。
筆者が1歳児クラスの担任をした時も、中には泣きながら周りの子に手を出したり噛んだりする子もいるので安全面にも配慮しつつ、絵本を読んだりペープサートを披露したりして子どもたちの興味を惹くことに毎日必死になっていました。
少しずつ慣れてくると周りを見て好きな遊具で遊び始める姿も見られますが、それまでは怒涛の日々を過ごすこともあるでしょう。
また、最初は泣かずに登園していた子も数週間経った頃に突然泣き出すこともあるので一人ひとりに寄り添い安心して過ごせる環境を整えることが大切ですね。
名前を読み間違え
新年度を迎える前にクラスの子どもの名前や家庭状況を確認していますが、実際に保育が始まると「この子の名前は何だっけ?」とふと分からなくなることもあります。
特に髪型や雰囲気が似ている子がいると、戸惑うことも多いのではないでしょうか。
服装や持ち物を覚えて迷った時に思い出せるようにしていくといいですね。
しかし、服装や髪型ばかりを意識してしまうと着替えた時や髪型を変えた時にまた分からなくなってしまうこともありますので子どもたちとたくさん関わって一人ひとりの特性を掴んでいきましょう。
▶「子どもたちの名前が覚えられない!」の解決方法!はこちら
前のクラスが懐かしい
新しいクラスの子どもたちとの生活も楽しみではありますが、前年度一緒に過ごしていた前のクラスの子たちを見ると懐かしい気持ちを抱くことも。
「あ!〇〇先生だ!クラス変わったよ!」と笑顔で名前を呼ばれると成長を喜ぶ気持ちと少しの寂しさを感じることもあります。
今までずっと一緒に過ごしていた子たちが他の先生と楽しそうに過ごしているのを見ると、懐かしい気持ちでいっぱいになる先生も多いのではないでしょうか。
家では疲れてぐったり
新年度を迎え、しばらくは子どもを抱っこしたり、いつも以上に歌やゲーム遊びでオーバーリアクションをしたりとたくさん体を動かすだけでなく精神的にもかなり疲れます。
退勤するまでは気を張っていて元気に過ごしていたとしても、家に帰ったとたん疲れすぎてそのまま寝てしまうこともあるのではないでしょうか。
温かい湯船に浸かったり、美味しいものを食べたりと自分なりのリラックス法を取り入れて体を労わる時間も大切にしましょうね。