保育業界を徹底比較!1日の流れで比べてみよう[放課後等デイサービス編]/特定非営利活動法人輝HIKARI
保育業界を徹底比較!
各施設の1日の活動に着目。
それぞれの特色ある活動を紹介しながら、「私のやりがいはコレ!」と語ってもらいました。
日常の中にある魅力を見てみよう!
今回ご紹介するのは、ココキャリnote4月号「1日の流れで比べてみよう!放課後等デイサービス編」で掲載された、特定非営利活動法人輝HIKARIのNさんです。
自分の得意を発揮 輝HIKARIで 輝く期待のエース
療育ってなんだろう? 未経験で挑んだ新たな挑戦
「初めは、療育の道を目指していなかったんです」そう語るのは、アルバイトから輝HIKARIに入職したNさん。「学生時代にふと、新しいことをしてみたいと思い、輝HIKARIでアルバイトをすることになりました。それまで、療育・保育のことを大学で学んでいたわけでもなく、たまたまアルバイトの求人を見て応募しただけだったんです」療育のことを全く知らない状況の中、いざアルバイトの初日を迎えたNさん。「初めて障がいのある子どもたちと関わった時、驚くことばかりで…初日から挫折したと同時に、『もっと療育のことを勉強して、一人ひとりに合う関わり方を見つけたい』と自分に火が付きました」
些細な時間の触れ合いこそ 心を通わすタイミング
その後Nさんは、ネットや本から障がいのある子どもの特性を学びながら、アルバイトで経験を積み、子ども一人ひとりの傾向が見えてくるようになった。気づけば、同法人に来て今年で6年目になったNさん。昨年、大学卒業をきっかけに正職員として働いているそう。そんなNさんに、1日の中でやりがいを感じる時間を伺った。「子どもたちを送迎車で迎えに行き、施設に向かう時間からやりがいを感じます。というのも、送迎の時間は子どもたちと会話をして信頼を深められる時間だからです。また、子どもたちも無言で施設へ向かうより、楽しみながら施設に行く方が期待感も高まります」
特技の空手で 子どもの成長につなげる
子どもたちが施設に到着すると、一人ひとりに合わせた活動プログラムが始まる。プログラムの内容は、事前に職員間で話し合い、チームで進めているそうだが、Nさんには思い入れのある活動があるという。「僕は空手が得意なので、空手の形を子どもたちに教えています。というのも、障がいのある子にとって、〝止まる〟という動きは難しいんです。なので、空手の形を決めた後、ピタッと動きを止めることを繰り返し行っています。この〝止まる〟ができるようになると、交差点を渡る時に、安全な場所で落ち着いて赤信号を待っていられるようになるなど、私生活にも良い影響を与えます」とNさん。自分の特技を活かした支援が子どもたちの成長につながることにやりがいを感じているという。
新しいアイデアも大歓迎! 心強い職場環境
自分の得意なことを活かした支援ができる同法人。しかし、そのためには職員間のチームワークが必要不可欠だ。「現在、輝HIKARI志木では職員全員が有資格者で経験も豊富なので、新卒の方が入っても必ずサポートできる体制になっています。また、僕が子どもたちに空手を教えたいと会議で話した時『良いね!』『新しいね!』とみんなが肯定してくれるほど柔軟で、従来のやり方だけではなく、新しいアイデアを取り入れることに前向きな方が多いところも魅力です。だからこそ、療育に関して未経験者だった僕が5年以上も働き続けられているんだと思います」アルバイト初日に挫折を味わったとは思えないほど、現在は周りからも慕われているNさん。ぜひ、その姿をその目で確かめてほしい。
やりがいを感じる瞬間は、空手の時間!
活動プログラムの時間に、子どもたちに空手を教えているNさん。「初めはどうしても突きや蹴りを“ピタッ”と止められない子がいました。なので、段階を踏んで徐々に止まる動きが身につけられるように、まずはミッドを持ってきて当てる動きから始めました」
▼輝HIKARI志木での1日
10:00 出勤・送迎者の掃除
12:00 休憩
13:30 昼食
13:45 子どもを迎えに行く
16:00 おやつ
16:30 活動プログラム
17:00 ふりかえりタイム
17:30 子どもたちを送る
19:00 退勤
◆先輩が働いている法人はコチラ◆
特定非営利活動法人輝HIKARI
取材園:輝HIKARI志木
障がい児の支援と格差是正を目指し、「父親の立場から支援を考える」NPO法人として設立。2013年には発達に課題のある、6〜18歳までの就学児童の“第3の居場所”として放課後等デイサービスも開始。現在は、児童発達支援、相談支援など7事業を展開している。