先輩たちが4月に新卒の先生を迎えるにあたって準備していること
新任の先生は養成校を卒業して、先生になることに期待や不安など様々な思いを抱いていることでしょう。
新卒の場合、入職したての頃は覚える事が多く、大変な時期です。
右も左も分からない新任の先生が仕事をしやすい環境を整えるには、どのような準備をしたらいいのでしょうか。
今回は新卒に先生を迎えるにあたって、先輩保育士が準備することを紹介していきます。
ルールを明確化する
園によって保育環境や方針が異なるので、就職したら園のやり方を覚えていく必要があります。
●週案・計画案などの書類作成
●一日の保育の流れ
●製作物の準備
●掃除や片付けの仕方など
業務内容がたくさんありますが、意外とルールが定まっていないことも多いのではないでしょうか。
例えば、備品の管理にしても「ペンの予備がなくなったら気付いた人が注文する」と曖昧なルールになっていて、結局後回しになっていることも少なくありません。
新卒の先生にとって「気付いた人」や「手が空いた人」というように抽象的な表現の場合、加減が分からず自分から動くことは難しいと思います。
なので、「ペンの残りが残り5本になったら担当の先生に伝えて注文してもらう」というように、具体的な数字と担当者を事前に決めておくと新人だけでなく、保育士全員が働きやすい環境になるので,ルールを改めて明確化しています。
質問しやすい環境を整える
「分からないことがあったら聞いてね」と新人の先生に先輩から伝えることがあると思いますが、後輩にとっては質問しづらいと感じることも少なくありません。
新人の先生は特に、「何を質問したらいいのかわからない」ですよね。
質問しやすい環境を整えるためにも、先輩は自分が新人だった時のことを思い出してどのようなことに悩んだのかを振りかえり事前に伝える準備をしています。
例えば、朝の会の流れを確認するときに「朝の会の挨拶や歌、呼名の順番が分からなくなるよね、メモ見てもいいし次どうすればいいか分からなくなったら聞いてね」と具体的に伝えるようにしています。
新年度の準備
入職してすぐに、クラス担任を持つこともあります。
事前のオリエンテーションや研修でクラスに入って流れを確認しますが、それだけでは十分とは言えず分からないこともたくさんあると思います。
特に、新年度はロッカーに貼る名前シールを準備したり、誕生日表を作ったりと事務作業も多く何から手をつけたらいいのか分からないこともあるでしょう。
また、壁面製作や誕生日表などは事前に準備しようと思っていても、どのようなデザインにすればいいか悩んでしまうこともあります。
なので、オリエンテーションの際に「クラスの掲示物はこのように季節の壁面と誕生日表を貼るから他のクラスの飾りも見ておいて参考にするといいよ」と伝えるようにしています。
他にも、新年度の準備を進めておくと保育に余裕が持てることでしょう。
フォロー体制を整える
新卒の先生に仕事を教える時には、物の場所や活動の流れなどを一つひとつ丁寧に伝えていくので伝達時間が長くなってしまい他の仕事ができないこともあります。
指導担当の先生が1日付きっきりで教えるとなると、他の仕事が手につかずえる1人の負担が大きくなってしまいますので、周りの職員が指導に当たる先生の仕事を引き受けたり製作物を手伝ったりできるように、フォロー体制を整えています。
まとめ
先輩たちは、保育をしながら新人教育にあたり、更に自分の事を進めていくことは大変ではありますが、入職直後からお互いに話しやすい環境を整えていくことで働きやすい環境を作れるように準備しています。
4月から憧れの保育士、幼稚園教諭になる皆さんの幸せを願っています。