乳児保育の仕事内容やメリット・向いている人とは
0〜2歳の子どもたちを保育する、乳児保育の需要はとても高まっています。
園によっては、生後2ヶ月から保育園に通う子もいるため、保護者との連携を図り月齢に応じた援助が必要と言えるでしょう。
今回は、乳児保育の仕事内容やメリット。そして、どのような人が乳児保育に向いているかをまとめました。
乳児保育の仕事内容
乳児保育の主な仕事内容は、以下のとおりです。
●食事、着替え、睡眠などの基本的生活習慣を身につけるための援助
●保育士と触れ合いや遊具での遊びのなかで心身や情緒の安定を図る
●仕事や育児に、忙しく一生懸命な保護者への子育てサポート
●月齢にあった発達記録や、行事等の立案
●遊具や寝具など、子どもが触れる物や場所の消毒
●園内の安全点検
基本的には、子どもたちの生活の援助することが主となります。
まだ自分でできることが少ない子どもたちに優しく丁寧に寄り添い、清潔な環境を整えることが重要になります。
また人格形成に重要な時期である乳児期に、「自分の思いを受け止めてもらえた」という経験は、今後の情緒を安定させるためにも必要な経験です。
丁寧に優しく声をかけることが子どもの人格形成との基礎となりますので、「おむつ換えて気持ちよかったね」等と子どもの思いを言葉で代弁したりして伝えてみてくださいね。
乳児保育のメリット
・0〜2歳児までの成長過程を知ることができる
乳児期の成長過程は、人生の中で成長が著しい時期と言われています。
ねんね期の赤ちゃんがハイハイして立ち、そして歩く。
これほどの成長過程を見守れるのは、この時期ならではのメリットではないでしょうか?
月齢が早いからできるというわけではなく、一人ひとりのペースに合わせた関わりを考えていくことが必要になりますので援助の仕方を考える必要がありますね。
・子どもの想いに気づくスキルが身につく
乳児クラスを経験するまでは、泣いている子がいてもなぜ泣いているのかわからないという経験はありませんか?
子どもと一緒に過ごしている中で、表情や鳴き声などの変化に気づき、想いに寄り添うことができるスキルが身についてきます。
「〇〇ちゃんはお腹がすいたみたいだね」と言葉ではなくとも様々なコミュニケーションを図ることができることでしょう。
・先輩保育士に分からないところを聞きながら保育できる
乳児保育は保育士1人につき、0歳児は3名まで、1~2歳児の場合は6名までという決まりがあるので、乳児の数が多い場合には複数での保育が主となります。
新卒で乳児クラスを担当したときに、先輩保育士が近くに居るのでわからないところや子どもの発達や成長について疑問に思ったことなどを、すぐに質問しながら保育することができるのがメリットの1つです。
向いている人の特徴
●少人数で一人ひとりと丁寧に関わりたい
●子どもたちの生活の場に寄り添いたい
●一人ひとりの発達過程を知り丁寧に関わりたい
●周りの様子に目を向けてマルチタスクをこなせる
3~5歳児の幼児クラスのようにダイナミックに遊ぶことは少ないですが、子どもの生活の場をサポートしたいという方には乳児保育がおすすめです。
まとめ
乳児期の子どもは月齢に応じて発達状況もさまざまで、一人ひとりに合った援助が必要になります。
コミュニケーションをとることは難しいですが身振り手振りで知らせたり、泣いて訴えたりと、それぞれ様々な表現で思いを伝えようとする子どもたちの姿にとても癒されます。
子どもの成長と安全を守るとてもやりがいのある保育の仕事を経験することで、自身の成長にも繋がることでしょう。
ぜひ可愛らしい乳児期の子どもたちと関わり、子どもたちにとってより良い保育を考えていけるといいですね。