感染症の流行る冬 園で行うとよいこと
1月に入り、寒さが本格的になってきましたね。
新型ウイルスの流行は落ち着いてきていますが、まだまだ油断できません。
風邪やインフルエンザが流行りやすい冬、集団生活となる保育所では感染対策がより大切になってきます。
改めて園での対策を見直し、感染症に負けずに冬を乗り切っていきたいですね。
新型ウイルスの感染症対策として、マスクや手指消毒など、ウイルスを外側から防御するための対策が一般的でした。
加えて、飛沫防止のためのパーテーションの設置、ドアノブなど良く触れる箇所のこまめな消毒も行われているところも。
こちらもやはり、身体にウイルスを入れないための外側からの対策となります。
外側からの防御ができたとしても、内側となる自分自身の身体がウイルスに負けてしまう状態であれば、本末転倒。
ウイルスに負けない強い身体づくりを行うことが大切ですよね。
そのためには免疫力を高める必要があります。免疫とは、ウイルスや菌などから身体を守ってくれるもの。
免疫力は生活習慣を整えることで高めることができます。
つまり、基本的な園生活のなかで実現可能なのです。
では園生活のどの部分を意識するべきか、みていきましょう。
食事
基本的なことですが、栄養素によってはたらきが異なるため、バランスよく食べることが大切。
保育園の給食は栄養バランスが考えられていますよね。
みなさんご存じのように、日々の食事が丈夫な身体をつくり、免疫力を高めてくれます。
そのうえで大切なのは、よく噛むこと。
よく噛むことで、消化を助けてくれます。
腸は第二の脳と言われているほど大切な器官ですから、消化を良くすることはとても大切です。
また、脳の活性化や味覚の発達、虫歯予防など、丈夫な身体づくりに大きく貢献してくれます。
手洗いうがい
外から侵入してくるウイルスから身を守るため、効果的とされている手洗いうがい。
排泄の後、外から帰ってきた後、食事の前など、日常の中で何度も行う習慣のひとつですよね。
手洗い指導等を通して、子どもたちに手洗いの重要性を伝えている園も多いと思います。
感染症対策が強化されているいま、手洗いに加えてアルコール等の消毒液での除菌も取り入れている園がほとんどかと思いますが、除菌のし過ぎは身体を守ってくれる常在菌まで殺してしまいます。
バリアが壊れてしまうと感染症にかかりやすくなってしまいます。
正しい手洗いうがいを心がけ、過度な消毒は控えるようにしましょう。
運動をする
適度な運動は筋肉量が増え、身体が温まることで、身体の免疫力を高めてくれます。
また、日光を浴びることで免疫力を維持するビタミンDを生成してくれます。
紫外線の皮膚への影響が懸念されがちですが、ビタミンⅮは食事からの摂取だけでは不十分とされているため、日光を適度に浴びることが大切です。
外遊びにて身体を動かしながら日光を浴びましょう。
適度な運動は質の良い睡眠にもつながります。
私たち大人と同じように、子どもにとっても睡眠不足は不調の元。
免疫力が下がるだけでなく、注意が散漫になる、集中力が切れやすい等の症状に現れます。
身体を動かし、十分な睡眠をとることが大切ですが、気をつけたいのは、睡眠時間には個人差があること。
午睡時間が長いために夜の入眠時間が遅くならないよう、家庭と連携して睡眠のリズムを作っていきたいですね。
まとめ
こうした生活習慣は、園ではもちろんのこと、家庭でも並行して行うことでより習慣化しやすくなります。
園と家庭双方が基本的な対策の大切さを共通認識として持ち、生活習慣の見直しを行っていきましょう。
みなさんが元気に冬を過ごせますよう、お役に立てたら幸いです。