お正月遊びを楽しもう!昔あそびのねらいと保育への取り入れ方

お正月は、子どもたちにとっても特別な雰囲気を感じられる季節行事のひとつです。
園生活の中で門松やしめ飾りを目にしたり、「あけましておめでとうございます」と挨拶を交わしたりすることで、子どもたちは少しずつ“お正月らしさ”を感じていきます。
そんな時期にぜひ取り入れたいのが、こま回しや羽根つき、福笑いなどの昔あそびです。
昔あそびは、遊びながら日本の文化に触れられるだけでなく、子どもの育ちにもつながる要素がたくさん詰まっています。
ここでは、保育学生のみなさんに向けて、お正月遊びのねらいと、具体的な遊び内容、保育への取り入れ方についてお話ししていきます。
昔あそびを行うねらい
お正月の昔あそびには、大きく分けて3つのねらいがあります。
・日本の伝統や季節の行事に親しむ
昔あそびは、お正月という行事と深く結びついています。
「昔の人はお正月にこんな遊びをしていたんだよ」と伝えることで、子どもたちは自然と日本の文化や行事への興味を広げていきます。
・体や指先を使った発達を促す
こまを回す、札を取る、羽根を打つといった動きは、遊びの中で自然に体を動かす経験となり、運動能力や集中力の育ちにつながります。
・友だちや保育者との関わりを深める
順番を守ることや勝ち負けを経験すること、応援し合うことなど、集団遊びならではの学びが多く含まれています。
具体的なお正月遊びと保育での展開例
・こま回し
こま回しは、指先の力や集中力を育てる遊びです。
乳児クラスでは、保育者が回すこまを「くるくる回ってきれいだね」と見せたり、大きくて回しやすいこまを使って一緒に触れてみたりするとよいでしょう。
幼児クラスでは、回せるようになることを目標にするのではなく、「どのような回り方をするかな?」と声をかけ、挑戦する過程を大切にします。
紙皿とペットボトルのキャップを使った手作りこまもおすすめです。
・福笑い
福笑いは、顔のパーツを置く位置によってさまざまな表情が生まれ、自然と笑顔があふれる遊びです。
2〜3歳児では正解を求めず、自由に顔を完成させることを楽しみます。
「目はここかな?」と一緒に考えることで、顔の認識につながります。
4〜5歳児になると、目隠しをして挑戦することで、想像力や空間認識力を育てることができます。
・羽根つき
羽根つきは、羽子板で羽根を打ち合う遊びです。
保育の中では、風船や大きな羽根を使うことで難易度が下がり、取り入れやすくなります。
友だちと打ち合うだけでなく、「何回続くかな?」と回数に挑戦する遊び方もおすすめです。
体を動かしながら楽しめるため、寒い時期の運動遊びとしても活用できます。
・かるた遊び
かるたは、文字や言葉への興味を育てる遊びです。
ひらがながまだ難しい年齢では、絵札中心のかるたや、動物・食べ物などテーマを絞った手作りかるたを使うとよいでしょう。
年長児では、ルールを守りながら遊ぶことで、集中力や判断力、勝ち負けを経験する機会にもつながります。
保育に取り入れる際のポイント
・子どもと一緒に保育者も楽しむ
お正月遊びを取り入れる際は、保育者自身が楽しむ姿勢を持つことが大切です。
「先生もやってみようかな」と一緒に遊ぶことで、子どもたちの興味や意欲はより高まります。
・楽しむことを目的にする
「上手にできること」を目的にするのではなく、「やってみたい」「楽しい」という気持ちを大切にしましょう。
製作活動と組み合わせて、こまやかるたを手作りすることで、活動の広がりも生まれます。
・遊びながら由来を伝える
遊びの由来を簡単な言葉で伝えるのも効果的です。
「羽根つきには、悪いものを追い払う意味があるんだよ」など、短い話を添えるだけで、遊びがより特別なものになります。
・製作活動と組み合わせる
オリジナルのこまやかるたを作ってから遊ぶことで、子どもたちの愛着が深まります。
保育学生にとっては、部分実習や責任実習の活動案としても取り入れやすい内容です。
まとめ
これまで、昔あそびのねらいと保育への取り入れ方についてお話ししてきました。
お正月の昔あそびは、子どもたちが遊びを通して日本の文化に触れ、心や体、そして人との関わりを育てることができる貴重な活動です。
年齢や発達に合わせて工夫することで、どのクラスでも無理なく取り入れることができます。
保育学生のみなさんも、実習や将来の保育を思い浮かべながら、「どのような遊び方であれば楽しめるかな」と考えてみてください。
子どもたちと一緒に笑い合いながら楽しむお正月遊びは、きっと心に残る保育の時間になるでしょう。



